イマジン、と、PCのIMEが素直に変換してくれない。「今人」って何やねん!とツッコミたくなる。
イマジン、よし、PCも覚えた。
イマジン。ジョン・レノンの、「イマジン」。
今年の12月8日はジョンが凶弾に倒れて30年目、ということで、音楽業界周辺はなにやら盛り上がっていた。ラジオやテレビではビートルズ特集、ライブシーンではミュージシャンによるトリビュートイベントなどなど。
ポールはともかく、リンゴやジョージが死んでも、やはりこれだけの影響力は残せないだろうと思うと、改めてジョンあってのビートルズだったのだと、再認識する。
中学生の時、母親が誕生日にジョンのアルバム「イマジン」を買ってくれた。
そのときは、まあ反抗期、というのもあったのだが、正直そのアルバムはあまり聞かなかった。いや、聞いたのだが、それほどいいとは思わなかったのだ。ビートルズって昔の人やろ?ジョン・レノンってもう死んでんねんやろ?みたいな。
それでも、イマジンだけは、曲じゃなくて、歌詞を読んだ。なんて簡単な英語なんやろう!って。英語の勉強に丁度よかった。歌詞を覚えた。訳も、もちろん覚えた。そして、曲は聴かなくなった。
オーストラリアに滞在していた33歳のとき、なぜか急にイマジンが聴きたくなった。理由は分からない。もちろん、それまでにラジオから流れてくるイマジンを何回聴いたかは分からない。でも、自発的に聴きたくなったのは、初めてだった。
i-Podに入っていたのね、だから聴いた。
そいで、泣いた。涙が止まらなくなった。
イマジンって、聖書じゃん!って思った。
決して宗教的という意味ではない。
(そもそもイマジンの歌詞中で宗教はない、って言ってるしね)
一応キリスト教学校出身だから聖書の内容は少しくらい知ってる。
聖書って、人間が「自分はできないけど、できれば人間としてこうありたい」って思うようなことを集めました、みたいな、人間のあるべき姿集みたいな内容。それを、イマジンは端的に言っているのだ。
想像してごらん、天国なんてないんだよ。
考えてみれば簡単なことだろ?
地獄なんてものもないさ。
僕らの頭上にはただ空が広がっているだけ。
その下で、みんな、ただ今日を生きているんだ。
想像してごらん、国境なんてないんだよ。
想像するまでもないくらい、簡単なことさ。
殺しあって死ぬことなんてないんだ。
宗教の違いなんて、ほんとに関係ないことだよ。
ただみんなが、平和に生きている。
それだけだろ。
想像してごらん、所有なんて概念すらないって。
キミならできるはずだよ。
欲に溺れたり、飢餓の心配なんてなくなるよ。
だって、みんな兄弟なんだから。
ほら、想像しようよ、みんなが同じ世界を分かち
合うってことを。
僕のことを夢想家っていうんだろ?
でも、僕は一人じゃないよ。
いつかはキミにもわかるはずだよ。
そのときはキミも仲間だよ。
そして、世界はひとつになるんだ。
なんと見事な、3分1秒の聖書。
想像すれば、本当に不可能なことなんてないんだよね、って思える。
そう思ったら、涙が止まらない。
想像力は、人間に与えられた最も高尚な宝物。
想像力のない人間は猿と同じだ。
傲慢で下品で狡猾な猿が世界を破壊している。
いまだに、ジョンの想像した世界を想像できない人が世界を支配している。
自分はいつまでも想像できる人間でありたい。
ジョンのように。
今、イマジンが聴きたくなって、聴こうと思ったけど、なぜかi-Podに入っていない。CDはすぐには探せない。
だから、想像してみる。
Imagin, hearing your voice if I can do it, John...
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